紫水晶の三位一体(アメジストトリニティ) -episode.2-
作者:たかはら たいし

 =はじめに=
 この台本はコメディ台本です。
 台本中にある誤字や、脱字。説明不足な部分や、トンデモ展開も総て仕様です。
 真剣にやるとよりいっそう面白いかと思います。

 =ルール=
 ・ミュート禁止。笑い声もオンマイクで!



天竺 法士(てんじく のりと)♂
キング・エンペラー♂
通訳♀
ジャンバラヤ・バラバラヤ♂
娘 娘々(ニャン・ニャンニャン)♂
司会♂♀
ナレーション♂♀



※2019年1月18日 台本使用規約改定(必読)




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天竺N「前回までのあらすじ。世界最強・究極(ウルティメット)を超越した世界最強の舞踏家(ダンシンガー)の頂点を決定する“謝肉祭(カーニバル)”の出場を決まった我ら紫水晶の三位一体(アメジストトリニティ) ついに時代は“運命の歯車(ディスティニーフォーチュン)”へと駒を進めた。“究極の天(ウルティメットヘヴン)”へと続いでいるであろう“運命の歯車(ディスティニーフォーチュン)”は動き出したのだ。だが如何なる歯車でも“油(オイル)”を差さねば錆びて動かなくなり回転は止まってしまう。それならば運命の申し子と言われているであろう天竺 法士が無限の軌道を描く歯車となろう、ふっふっふっ。だが、やはり歯車は歯車でも“油(オイル)”を差さねば錆びて動かなくなり回転が止まってしまうものだ。この“激滅退滅僧(ギガスレイヤービショップ)”天竺 法士にとって踊りなど単なる児戯に過ぎぬ。動かない歯車など歯車ではないのだ。回っていなければ歯車ではないという結論に決着が付いた、ふふふ・・・。故に・・・、この天竺 法士改め“紫水晶の三位一体(アメジストトリニティ)”、謝肉祭(カーニバル)の頂(いただき)を必ず手にするぞ。“激滅退滅僧(ギガスレイヤービショップ)”天竺 法士が無限の軌道を描く歯車に必ずなってやるさ」

N「紫水晶の三位一体(アメジストトリニティ)の代表として、謝肉祭の対戦カードを決定する会議(サミット)へ赴く天竺」

天竺「いよいよ、この日が来た。チームの皆の想いを胸に。頂点へと立つ為、この天竺 法士。各国代表との顔合わせに赴くぞ」

N「岡ノ上駅前にやって来た天竺」

天竺「あ、お金下ろしていかなきゃ」

N「岡ノ上駅前のコンビニの中に、彼の姿は消えていったのであったのでした」

天竺「はぁ、ここか」

N「どこかの公民館の会議室。この会議室のレンタル費用を皆でお金を分けあって今日は使わせてもらっている」

天竺「ふぅ」

N「会議室のドアノブを掴む天竺」

天竺「はぁー」

N「扉の向こうに1ヶ月後に争う事となる数々の戦いを勝ち抜いた各国の代表がいる」

天竺N「ふふふ、戦いは今日いまこの瞬間から既に始まっている。気圧されるな天竺。嵐頭(ストームヘッド)と呼ばれたこの天竺 法士。各国の代表を怯ませる闘気(オーラ)を放ってみせるゾ!」

N「天竺は端から見た人間が修羅だと認識するような顔でドアを開けた。その刹那ーーー」

司会「天竺さん、なにしてるんですか?遅刻ですよ。早く席についてください」

ジャン「おう!ひさしぶり!」

天竺「・・・」

ジャン「おう、山田久々ジャン」

天竺「誰だお前」

ジャン「いや俺だよオレオレオレオレ。斎藤」

天竺「いやわかんない」

ジャン「お前山田だろ」

天竺「いや違いますけど」

ジャン「えっそうなの?あ、知り合いに超顔そっくりなんだけど!」

天竺N「なんだこいつは」

N「ジャマイカチーム代表。ジャンバラヤ・バラバラヤ、暗黒の黒豹(ダークネスジャガー)の異名を持つ、ジャマイカチームの代表である。暗黒の黒豹(ダークネスジャガー)の通り名で恐れられているジャマイカチームの代表であり暗黒の黒豹(ダークネスジャガー)の異名を持つジャマイカチームの代表。彼の得意な得意技は「リズムが乗ってきた!」「その振り付けの動きはもう覚えた」を得意技としているジャマイカチームの代表であり、誰か名付けたか、彼の通り名は暗黒の黒豹(ダークネスジャガー)である」

天竺「なるほど。ジャマイカチームの奴か。よろしく頼む」

N「右手でジャマイカの奴に握手を求める天竺」

ジャン「おっとっと〜、悪いが俺の育った村では右手は悪魔の巣くう手と呼ばれていてね。俺との握手は左手で頼むぜ〜」

N「悪魔の巣くう右手を天竺へ差し出すジャマイカ」

天竺「よろしく頼むよジャマイカの奴」

N「握手を交わす二人」

司会「天竺さん、遅刻です。早く着席してください」

キング「Hello」

N「握手を交わす二人の前に、スーツ姿の全長12フィートはあるであろう男とその通訳が現れた」

天竺「こ、こいつはーーーー」

ジャマイカ「キング・エンペラー!」

N「米国代表、キング・エンペラー。オハイオ州の貧しい家庭に産まれる。母親に虐待され、孤独な幼少期を過ごした彼は10歳の頃、孤児院へと送られた。そこで出会った神父から彼はダンスを習う。そしてその才能は11歳にして開花。以後、彼は神父からキング・エンペラーと呼ばれ、王者として君臨した。前大会、そしてその前の前の前ぐらいの大会で優勝した時の名言“神はステップの中に存在した”は一時、ちまたで流行語となった」

キング「(何か適当に英語を喋って下さい。英語がわからない人はそれっぽく聞こえるよう喋って下さい)」

通訳「久しぶりだねノリト。前回の大会ではキミと会えず非常に残念だったが、こうして再会出来た事を神に祝福しよう。ありがとう神様。アーメン。今大会も決勝で君とアメイジングなワンタイムズをシェア出来る事を、素晴らしい一時を共有出来る事をビリーブ。よろしく。祈っているよ。よろしく。アーメン。」

キング「ウィリアム」

通訳「ウィリアムは元気でやっているかい?」

天竺「彼は不法滞在がバレて国に強制送還された」

キング「(何か適当に英語を喋って下さい。英語がわからない人はそれっぽく聞こえるよう喋って下さい)」

通訳「そうか。それは残念だ。今大会では彼と踊り明かしたかったのだが。だがしかしノリト、君が楽しませてくれる事を祈っています」

天竺「勿論だともキング。よろしく」

N「右手を差し出しキングへ握手を求める天竺」

キング「(何か適当に英語を喋って下さい。英語がわからない人はそれっぽく聞こえるよう喋って下さい)」

通訳「ノリト、アイムソーリー。すまないが、私の育った村では右手にはジェロニモの悪魔が宿るという風習があってね。私との握手は左手で頼むよ」

N「悪魔が宿るという風習がある右手を天竺へ差し出すキング・エンペラー」

天竺「よろしく頼むよ」

N「握手を交わす二人」

司会「あのすみません天竺さん」

天竺「むっ、何用かな?」

司会「早く席に着いていただけますか?あと遅刻するようでしたら事前にご連絡をいただかないと困ります」

天竺「すまない。ちょっとコンビニにどうしても立ち寄りたくて」

司会「ですので連絡をしてください」

天竺「いやだからおにぎりが食べたくて」

司会「ですから遅刻するなら連絡して下さい。社会人として最低限のルールですよね」

天竺「でも、おにぎりが食べたくて」

司会「今日はもう結構ですので早く席についてください」

天竺「はーい」

ジャン「へへっ、だっせぇ。怒られてやがる」

司会「お前も早く座れよ馬鹿」

ジャン「へへっ、司会の姉ちゃんは手厳しいな」

N「椅子に座る天竺とジャンバラヤ」

司会「それでは、お待たせしました皆さん。これより第7回謝肉祭の対戦カード決定会議を開始します」

N「ついに、その時が来たのであった」

司会「先ず始めに謝肉祭前年度チャンポン、米国代表のキング・エンペラー様からコメントをお願いします」

キング「(何か適当に英語を喋って下さい。英語がわからない人はそれっぽく聞こえるよう喋って下さい」

通訳「ハロー、こんにちわ皆さん。先ずこうして今大会も謝肉祭に出場出来た神を感謝します。ありがとう神様。アーメン。今大会も皆とアメイジングなワンタイムをシェア出来る事を。素晴らしいワンタイムを共有出来る事をビリーブ。よろしく。祈っているよ。よろしく。アーメン。人は私をキング・エンペラーと呼びます」

天竺N「流石の風格だ。キング・エンペラー。奴がこの私率いる紫水晶の三位一体(アメジストトリニティ)、最大の敵である事は間違いない」

N「思わずよだれを飲み込む天竺」

司会「続きまして。ジャマイカチーム代表、ジャンバラヤ・バラバラヤ選手、お願いします」

ジャン「いよォ、各国の誇り高き戦士達よ。俺はよォ、もう今すぐイッちまいそうだ。ビチョビチョだぜ、ビチョビチョ。もうちょっとほんとに。すげーなー、興奮してる。興奮し過ぎて濡れてんだよ。濡れ濡れなんだよ。お前らのせいで俺の避雷針がすげぇビチョビチョだぜ、うへへぇ。避雷針がおっ立ってやがらぁ、うへへへ、なんだい、なんだい。あんたらなんなんだい。すげぇな。へへへ、すげぇよマジですげぇ。なんだお前らは。なんなんだよ。キャハハァ。笑いがこぼれちまうキャハハァ。・・・えー、謝肉祭に出るのははじめてでとても緊張していますが頑張りますので、よろしくお願いします」

N「ジャマイカの奴が頭を下げた」

司会「ありがとうございました。続きまして中国代表、娘 娘々(ニャン・ニャンニャン)選手。お願いします」

ニャン「各国代表のみんな〜、チャオチャオチャオーン☆深夜3時の不届き者〜、娘・娘々(ニャン・ニャンニャン)アル〜。ご主人様たち、よろしく頼むアルよーニャンニャン」

キング「うっわすげー痛ってぇ奴来た」

ニャン「ニャンは、謝肉祭初出場だからとても緊張してるけど、ご主人様のハートを掴んで、あわよくば優勝と多額のお金をいただいて母国に凱旋したいアルよ〜ニャンニャン」

司会「そういえば、ニャン選手は母国では大人気の1809人のダンスユニット、“TENN☆SHIN☆HAN(てん☆しん☆はん)”のリーダーを務めているんですよね?」

ニャン「ニャンニャン。そうアルよ。ニャンニャンは男のむすめポジションでグループのリーダーをやらせてもらっているアル」

司会「確か先月、日本でCDデビューされたんですよね?シングルが発売になったとか」

ニャン「そうアルよ。先月ファーストシングルの“八宝菜 〜ねぇ女の子たち、みんな恋しようヨ!〜”が発売になりましたアル。この曲は恋する女の子の気持ちを十品目入った八宝菜に例えて歌った壮大なバラード曲アルよ」

司会「なんでもそのファーストシングルがオリコン入りしたそうですね」

ニャン「そうアルよ。最高順位が214位だったアル。106枚売れたアルよ!まだDVD付きの初回限定盤も手に出来るから日本の皆さん聴いてくださいニャン」

司会「では、最後に日本代表、紫水晶の三位一体(アメジストトリニティ)から天竺 法人選手お願いします」

天竺「日本代表、紫水晶の三位一体(アメジストトリニティ)の天竺 法人だ。自己紹介を行う前に、皆に少しお時間をいただきたい。何故か?何故ならば、それは何故ならこの中に、裏切り者のユダが潜んでいるからだ」

ジャン「なんだってェ?」

ニャン「うわーん、怖いアル〜〜〜」

司会「どういう事ですか、天竺さん」

ニャン「うわーん、怖いアル〜〜〜」

天竺「ふふふ・・・喝!!」

N「笠を真上に投げると、小刻みな動きと共に前転をして落ちてきた笠をキャッチしてもう一度笠を真上に投げて再び笠を被る天竺」

ジャン「す、すげぇ迫力だ・・・・」

キング「ワーオ!スピリチュアル!」

天竺「本日、謝肉祭の対戦カードを決めるという名目で皆に集まってもらったが、それは偽りの名目。此処に皆を集めた理由は、今回の謝肉祭を潰す為に紛れ込んだ裏切り者を炙り出す為よ」

司会「だから裏切り者ってどういう事なんですか?と聞いてるんです。早く教えてください」

天竺「はっはっは。まぁそう急かすな。時は金なりだ。君たちは知らないだろうが昨日、私の元にとある知り合いから、今日本来出席するはずだったインド代表のインドカレー選手が全治一週間の怪我を負ったと極秘裏に連絡があった」

司会「そ、そんなインドカレー選手が!?」

ジャン「インドカレーの野郎は無事なのかよ!」

天竺「ああ、どうやら本当に軽い捻挫で済んだらしい。だが、その話を聞いて点と点が繋がった。今日、この会議に悪魔が降り立つとな」

ニャン「うわーん、怖いアル〜〜〜」

ジャン「い、一体その裏切り者ってぇのは、誰なんでい!?」

天竺「それはお前だ、通訳!」

司会「(前の天竺の台詞と被せて)天竺さん、その裏切り者とは?」

N「室内に緊張が走る」

天竺「それはお前だ、通訳!」

キング「ナ、ナンダッテェ?」

通訳「うぐっ...くそっ、何故バレた?」

天竺「簡単な事だ。キングの英語はオハイオ州独特の訛りがある。貴様の通訳にはその訛りが無かったのだ」

ジャン「えっ、どういう事?」

司会「そ、そんな些細な事で正体を見破ったんですか?」

ニャン「全然わからなかったアルー」

通訳「ぐっ、ぐぬぬう」

天竺「騙されていたつもりが、騙していたのは貴様の方だったな!正体を見せろ!この醜い悪魔め!ヤァー!」

通訳「ギャー!」

N「天竺の放った無明閃光掌(ワールドオブライトハンド)が通訳の腹部に深々と突き刺さった」

天竺「なむさん」

司会「こ、これはっ!?天竺選手の無明閃光掌(ワールドオブライトハンド)で貫かれた通訳の腹部から溢れ出た暗黒のオーラが形となって、そして、それは徐々に輪郭を帯びていき、悪魔の姿へと変貌していく・・・!?」

N「天竺の無明閃光掌(ワールドオブライトハンド)で貫かれた通訳の腹部から溢れ出た暗黒のオーラが形となって、そして、それは徐々に輪郭を帯びていき、悪魔の姿へと変貌していく」

通訳(ユダの悪魔)「グッ、グヌヌ、バレテシマッタカラニハシカタガナイ」

ジャン「こ、これは・・・!」

天竺「正体を現したな!現世を彷徨う死霊め!」

司会「ばッ、化け物!!」

ニャン「うわーん、化け物アル〜!怖いアルよ〜!」

ジャン「まるで化け物じゃねーか!」

キング「ツウヤクサン、アナタハナゼコンナコトヲシタノデスカ?」

通訳(ユダの悪魔)「キング・エンペラー!スベテハキサマニフクシュウヲトゲルタメヨ!」

キング「フクシュウ?ワタシガイッタイナニヲシタトイウノデス!?」

通訳(ユダの悪魔)「ダイイッカイノシャニクサイデ!キサマハオレノオドリヲカンプナキマデニタタキノメシタ!プライドヲオラレタオレサマハカナラズキサマニフクシュウヲトゲルトチカイアクマニナッタノダ!」

キング「ジーザス!ソレデハアナタ!アノトキワタシトタタカッタカルカッタノミノコナシガカルカッタヨガセンシ!カルカッタダイヒョウノセパレートオンパレードセンシュダトイウノデスカ!?」

通訳(ユダの悪魔)「マサカナマエヲオボエテイタトハオドロキダキング・エンペラー!ソウダオレハカルカッタノテンサイダンスセンシ!セパレートオンパレードガアクマトナッタスガタダ!フハハハハ!コノバニイルモノスベテノロイコロシテヤル!マズハキサマカラダー!」

N「悪魔が放った無数の触手がニャンニャンに巻き付いていく」

ニャン「ひぐっ、いっ、いやああああん」

司会「ああっ、ニャンニャン選手が!」

ニャン「あああああああん。やめてアルゥ・・・、そんなとこを触られたらニャンニャンはダメになってしまうアルゥ・・・!ひやああああん!はぁはぁ」

N「頬を赤く染めながらもがき苦しむニャンニャン」

ニャン「苦しいアル・・・あはんダメェ・・・・、らめぇ、らめらのおおお、ひょれいじょうはニャンニャンはおかひくなっひゃうアルゥ・・・(訳:ダメェ、ダメなのおおお、それ以上はニャンニャンおかしくなっちゃうアルゥ・・・)」

司会「ああっ!このままではニャンニャン選手がッ!」

天竺「ぐううう、悪霊め・・・、なんて酷い事を。だがしかしこれでは迂闊に手が出せない」

キング「オー、ジーザス・・・コノヨニハカミモホトケモイナイノカ・・・・」

ジャン「ハッ、キング・エンペラーともあろう人間が随分と弱気じゃねーか」

キング「オオ、アナタハジャマイカノ・・・マダイタンデスネ」

ジャン「ふっ、国を出たときからこんな気がしていたぜ・・・」

N「突如おもむろに上着を脱ぎ始めるジャンバラヤ」

天竺「貴様、それは・・・」

ジャン「へっ、俺の別名がなんていうのかもう皆は知っているだろ?」

司会「暗黒の黒豹(ダークネスジャガー)・・・」

ジャン「その通りだ。人は俺の事を、爆薬の黒豹(ダイナマイトジャガー)と呼ぶ」

N「ジャンの腹部には何本ものダイナマイトが巻かれていた」

ジャン「爆裂舞踏(ダイナマイトタンシング)のジャンバラヤ・バラバラヤ・・・、リズムに乗るぜェ!」

通訳(ユダの悪魔)「キサマ!ナニヲスルキダ!?」

ジャン「しれたことー!」

司会「ジャ、ジャン選手!」

N「ジャンバラヤが悪霊に組み付いて動きを押さえた」

通訳(ユダの悪魔)「キサマー!ハナセー!」

ジャン「へっへっへ、嫌だね・・・」

通訳(ユダの悪魔)「エエーイ、コザカシイワ!コレデモクラエー!」

司会「あぁっ、ジャンバラヤ選手!」

ジャン「うっ!うぐっ!うぐぐぅ・・・!」

キング「ヤメナサーイ!」

N「悪霊に何発も顔をぶたれて泣きそうになるが、ジャンバラヤは悪霊を離さない」

ジャン「・・・おい、ジャパニーズ」

天竺「なんだ」

ジャン「極楽浄土って、本当にあるのかよ・・・」

天竺「極楽浄土はある。皆の、心の中に」

ジャン「・・・そっか」

キング「オーウ、ジャンバラヤサン!アナタシヌキデスカ!?ソンカコトヲシタラアナタノカラダハバラバラヤー!」

天竺「ジャンバラヤ・バラバラヤー!」

ジャン「ああ、わかってる。だがもし、俺が生きていたら、その時はキング、俺と戦ってくれよな・・・」

キング「ぷっプロミス・・・(約束)」

ジャン「ありがとう。みんな、あばよ」

通訳(ユダの悪魔)「キサマー!ヤメロー!」

ニャン「うわああああっ!」

N「次の瞬間、ジャンバラヤの腹部に巻かれたダイナマイトが大爆発を起こし、ジャンバラヤとニャンニャンと悪霊が爆炎に包まれた」

天竺「ジャンバラヤァー!」

ジャンN「へへっ」

N「一同が慟哭する中、夕焼け空にジャンバラヤのとびきりの笑顔が浮かんでいた」

天竺「ぐっ、いつも、いつも良い奴ばかりが先に逝っちまう・・・俺たちのような悪人ばかりが、何故か生き残っちまうんだァ」

キング「ノリト、カオヲアゲテクダサイ」

天竺「ああ!?なんだキングエンペラー!!」

キング「ワタシトアナタ、コノタイカイデタタカウ。ジャンバラヤ、ダカラシンデイッタ。カレノタメニモコノタイカイデケッチャクヲツケマショウ。ワタシタチハ、イッコクノ、ダイヒョウナノデスカラ」

司会「そうです。天竺選手、私達の国の代表として、顔を上げて、胸を張って下さい」

天竺「ぐぅ、お前らァ・・・くそっ・・・ちくしょぉぅ・・・」

N「かくして、波乱の幕開けとなった謝肉祭予選Aグループ。日本は前年度の優勝国である米国との一気討ちとなった。しかし、前年度の優勝国である米国を退け決勝トーナメントに勝ち上がったとしても、永久蒸気ガス機関式舞踏国である英国、大魔境リオデジャネイロを中心部に持つブラジル、お隣の国、韓国という強敵が日本の優勝を阻むだろう。負けるな天竺、負けるな紫水晶の三位一体(アメジストトリニティ)、若きダンス戦士達の戦いはまだ始まったばかりなのだから・・・・!」

-完-


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